【書評】幼女戦記

幼女戦記

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アイキャッチ画像の出典元:㈱KADOKAWA 幼女戦記 商品ページ

基本情報

題名:幼女戦記

巻数:2019年7月現在、1~11巻まで発売中
出版日:2013年10月31日(1巻初版)
著者:カルロ・ゼン

画:篠月しのぶ

発行所:株式会社KADOKAWA

定価:本体1,000円+税(1巻)

この本の要点

  • ターニャちゃん可愛い

評価

※以下の記載はネタバレを含みます

 2017年にアニメ化もされた作品なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 とある会社の人事部門で働くエリートサラリーマンが、リストラを宣告した社員の逆恨みで駅のホームに突き落とされ、気が付いたら第一次世界大戦頃のドイツによく似た国で目を覚ます……幼女として。

 車に轢かれるか、電車に轢かれるかという点は異なるものの、いわゆる異世界転生物です。ただ、異世界転生に伴って性別/年齢共に大きく変わっている(中年男性⇒幼女)所が珍しい部分でしょう。

 幼女、ターニャ・デグレチャフは「幼女の皮を被った化物」と言われたり、帝国軍内ではとても厳しい上官として知られています。しかし、アニメ版を見終わった身からすれば碧ちゃん(悠木碧さん)ボイスの金髪碧眼美幼女から罵られるとか、何それご褒美ですか?状態です。
 「幼女戦記」を読まれた方は、きっと皆「ターニャちゃん可愛い」と思うことでしょう(中身は中年男性ですが)。

 本格ミリタリーな部分を含む作品なので、取っ付きにくさを感じられる方もおられるかもしれません。
 しかし、「幼女戦記」の肝は色々根回しをして上手くやったつもりのターニャちゃんが「どうしてこうなった!?」と悶える所を楽しむコメディですので、ミリタリーが苦手な方でも楽しめると思いますよ。

 

【5段階評価】

価格:★★★★
 「ライトノベル」という言葉の定義を確認したくなる分厚さ(1巻なら448ページ)。もしハードカバーだったなら鈍器としても使用出来たことでしょう。
 1巻当たりが分厚い上に巻数も多く、冊子版よりKindle版の方が安いので、シリーズを揃えるならKindle版をお勧めします。

 

読み易さ:★★★
 初めて「幼女戦記」を読んだ人に「読み易い文章か?」と質問したら、50%くらいは「読み難い」と回答するのではと思います。
 ただ、それは著者独特な言い回しに馴れていなかったり、世界観がまだ理解出来ていなかったりする事によるもので、決して文章力の問題ではありません。

 自分もアニメ放送開始頃に1巻を購入して読み初めましたが、最初は途中で挫折。アニメ放送後に世界観を理解出来ている状態で再開した所、どっぷりはまって今では全11巻読破し、「早く12巻が出ないかしら」という状態です。

 

 一度、幼女戦記の世界観に入り込んでしまえば、著者独特な言い回しがむしろ癖になり、一心不乱に読み進められることでしょう。

 

世界観の構築度:★★★★
 本作は第一次世界大戦頃のヨーロッパに良く似た架空の世界を舞台にした架空戦記物です。史実とリンクしている部分、モデルがはっきり分かる人物等も登場します。

 

 しかし、だからといって歴史を知っていれば先の展開が簡単に分かるといった事は無く、良い具合にアレンジされた独自の世界観が展開されます。
 どの登場人物も非常にキャラが立っており(特におじさま連中)、それぞれの陣営毎におかれている環境も全く異なります。

 

 主人公が所属している陣営が正義で、敵対する陣営が悪であるというような二元論世界では全然無く、むしろ主人公側の旗色がどんどん悪くなっていくので、結末がとても気になります。

お勧めする読者

  • 架空戦記物が好きな方
  • ミリタリー物が好きな方
  • 神なんてクソ食らえ、自分で道を切り開いてこそ「人間だ!」という方

 


幼女戦記 1 Deus lo vult

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