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8/16に愛知県庁 講堂にて「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の第1回が開催されました。
その議事録や関連資料が、愛知県の公式ホームページにアップされましたので、それを確認した上で問題点を明らかにしていこうと思います。
議事録や資料を確認したい方は下のリンクからどうぞ。
「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回議事録はこちら
「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」第1回 関連資料はこちら
芸術監督選考基準の不透明さ
芸術監督の選定については、2年前(2017年)の8/1に歴代の芸術監督や学者等からなる選考委員会を経て決定した との記載が議事録にあります。
この選考委員会の開催要領によると、「選考委員会はあいちトリエンナーレ実行委員会から選考条件の提示を受け、当該条件に適合する芸術監督を実行委員会に推薦する」となっています。
つまり、津田大介氏を芸術監督として実行委員会に推薦したのは、選考委員会ということになります。
さて、その選考委員会の委員はどうやって選ばれるのかというと、開催要領に以下の記載があります。
第3条 委員会は7名程度で組織する。
2 委員は、次の各項に掲げる者のうちから実行委員会が委嘱する。
(1)実行委員会委員
(2)学識経験者
(3)その他実行委員会会長が必要と認める者
「(1)実行委員会委員」は身内であり、「(2)学識経験者」は抽象的過ぎてどうとでも解釈出来ます。
「(3)その他実行委員会会長が必要と認める者」の実行委員会会長とは愛知県知事、つまり大村知事であり、要するに運営側が好きな人物を選考委員会に選定出来ることになっています。
実際に芸術監督選考委員会委員として選考された7名は以下の通りです。
- 五十嵐 太郎 東北大学大学院教授
- 加須屋 明子 京都市立芸術大学教授
- 建 畠 晢 (委員長) 多摩美術大学学長
- 中井 康之 国立国際美術館学芸課長
- 藤 川 哲 山口大学教授
- 水野 みか子 名古屋市立大学教授
- 港 千 尋 多摩美術大学教授
津田大介氏を推薦した理由は以下のようになっています。
○津田氏は、日々の取材を通じて、社会問題に関する情報を発信し続けており、世界が大きく変動する時代において、社会情勢を踏まえた、明確なコンセプトを打ち出すことができる、新しいタイプの芸術監督像を期待できる。
○津田氏は、現代という時代を捉えており、テーマ性の高いコンセプトを打ち出し、エッジの効いたワクワク感のあるものを創り上げ、それを国内外にアピールすることができる。
○津田氏は、バランス感覚に優れ、また、情報を整理する能力にも長けていることから、いろいろなアイデアや意見を取り込んで、トリエンナーレを創り上げることができる。
1つ目と2つ目の推薦理由は、抽象的過ぎますし津田大介氏でなければならない理由がまるで見えてきません。名前の部分を誰か別の人に置き換えても何の違和感も無く読むことが出来るでしょう。
3つ目の推薦理由に至っては、全く納得出来ません。
下記動画のように、「天皇が燃えているんですか?」と聞かれて笑うような人物が、バランス感覚に優れている……何かの冗談でしょうか?
どう見ても、非常に偏った思想を持っているように思えます。
一般的な日本国民から見ると、各種資料を確認しても何故津田大介氏が芸術監督に選ばれたのか、全く理解出来ないと思います。
第1回目の「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」では、その辺りに殆どフォーカスが当たっていなかった為、2回目以降で明らかになることを期待したい所です。
芸術監督の業務内容及び報酬
芸術監督の業務内容については、以下のような記載があります。
芸術監督は、トリエンナーレの学芸業務の最高責任者として、以下の業務を行う。
また、あいちトリエンナーレが複数分野(現代美術、舞台芸術、普及・教育)の芸術祭であることから、各分野を包含して普遍的な意義や理念をメッセージとして分かり易く国内外へ発信する。
- テーマ・コンセプトの決定
- 企画推進体制の決定
- 現代美術展に関する作家の選定等、企画内容の決定
- 舞台芸術等の企画及び公演内容の決定
- 普及・教育事業の企画に対する決定
- 広報PRなど、トリエンナーレの企画を外部に伝える仕組みに対する助言
- 会場管理、ボランティア、ショップ運営など、トリエンナーレの会場運営の仕組みに対する助言
- その他、トリエンナーレ全体の方向性や展開イメージに関する助言等
下の記事でご紹介した通り、津田大介氏は、どの作品を展示するかの決定権は、実行委員会が持っているので自分に責任は無いという趣旨の主張をしています。
しかし、芸術監督の業務内容 3番に「現代美術展に関する作家の選定等、企画内容の決定」と明確に記載されています。また、「学芸業務の最高責任者」との記載もあります。
これで自分に責任は無いというのは見苦し過ぎるのではないでしょうか。
「芸術監督の報酬及び活動費」という項目には、以下のように記載されています。
- 月額185,000円 (源泉徴収税込) (平成29年度)
- 月額296,000円 (源泉徴収税込) (平成30年度)
- 月額296,000円 (源泉徴収税込) (平成31年度)
合計すると3年間で8,029,000円になります。
この財源は、愛知県、名古屋市、国からの補助金、チケットの入場料収入、地元企業からの助成金・協賛金です。
税金や市民から集めたお金を使って、反日プロパガンダを主導した相手に800万円ものお金を払う。こんな不条理は断じて許してはいけないと思います。
津田大介氏には、是が非でも全額返却してもらいたい所です。
(正直に言えば、関係各所に多大な迷惑をかけた慰謝料を請求したいぐらいですが)
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