「ターミネーター ニュー・フェイト」超ネタバレ考察&レビュー

ターミネーター ニュー・フェイト アイキャッチ

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※本記事は大量のネタバレを含みます!

11/8に日本公開された「ターミネーター ニュー・フェイト」を早速観て来ました。

サラ・コナー役にリンダ・ハミルトンが復帰し、製作総指揮としてジェームズ・キャメロンが名前を連ねる本作。

果たして今度こそターミネーター2」の正当なる続編となるのか
ネタバレ全開で考察&レビューしたいと思います。

 

「ターミネーター ニュー・フェイト」の世界設定

「ターミネーター ニュー・フェイト」は「ターミネーター2」の続編です。

「ターミネーター2」の最後で、サイバーダイン社が保管していたCPUと腕、そしてT-800が溶鉱炉に沈んだことにより、スカイネットが誕生する未来は消えてなくなりました。

審判の日は来なかったのです。

 

しかし、未来は平和になったわけではありませんでした。

スカイネットの代わりにリージョンと呼ばれる人工知能が反乱を起こし、人類対機械の戦争が始まってしまいました。

リージョンに反攻する人類軍の指導者がダニエラであり、彼女を殺そうとRev9が送り込まれ、逆に守る為に強化兵士であるグレースが送り込まれることになります。

 

ジョン・コナーはどうなったのか?

一部メディアで、「ターミネーター ニュー・フェイト」にエドワード・ファーロング演じるジョン・コナーが登場するという報道がありました。

「ターミネーター2」のエドワード・ファーロングは守ってあげたくなる美少年でしたが、現在は見る影もなくなってしまったので、どのような登場になるのか気になっていた方も多いのではないでしょうか?

 

結果としては、ターミネーター2」と同じ美少年のジョン・コナーが登場しましたが、エドワード・ファーロングは出演しませんでした。

なぜなら、ターミネーター ニュー・フェイト」で登場したジョン・コナーは完全なCGだったからです。

「ターミネーター4」のT-800登場シーンで、若かりし頃のシュワちゃんを再現したCGがありましたが、あれのジョン・コナー版といった所です。

 

そして、ジョン・コナーは登場してすぐT-800に撃たれて殺されてしまいます。登場時間としては1分にも満たない短さです。

「ターミネーター ニュー・フェイト」という作品のストーリーとしては意味のある展開なのですが、「ターミネーター2」であれだけ苦労して守ったジョン・コナーがあっさり殺されるのは複雑な気分ですね。

 

「ターミネーター」はサラ・コナーの物語

サラ・コナー

「ターミネーター3」は、サラ・コナーは白血病で亡くなり、残されたジョン・コナーが主役として活躍する作品です。

一方で、「ターミネーター ニュー・フェイト」はジョン・コナーがT-800に殺され、残されたサラ・コナーがターミネーターに復讐する作品です。

 

ティム・ミラー監督は、ターミネーターは「サラ・コナーの物語である」と語っています。

「ターミネーター2」以降の作品では、これまで「ターミネーター」を「ジョン・コナーの物語」として作成してきましたが、「ターミネーター ニュー・フェイト」は根本部分の発想から異なるということでしょう。

 

サラ・コナー役として復帰したリンダ・ハミルトンは60歳を超えているとは思えないアクションをこなしています。

「ターミネーター2」のサラ・コナーは、人類の未来を変えるという希望に向かって進んでいましたが、今作ではジョン・コナーを失い絶望した新たなサラ・コナーを見せてくれます。

 

T-800はどこから来たのか?

ターミネーター ニュー・フェイトの予告編等でも、シュワちゃん演じるT-800が登場することは公表されていました。

ただ、ターミネーター2の最後でジョン・コナーを守ったT-800は溶鉱炉に沈んだはず。サイバーダイン社で保管されていたチップや腕も無くなった今、スカイネットは誕生出来なくなりました。

では一体新たなT-800はどこから来たのか?

実はターミネーター ニュー・フェイト本編でも、「スカイネットが送り込んだターミネーターは複数いた」と言及があるのみで、詳細は説明されていません。

 

ターミネーターからターミネーター ニュー・フェイトまでの時系列を簡単にまとめると下表のようになります。

 

【ターミネーター ニュー・フェイトまでの時系列】

時期 出来事
1984年 サラ・コナー殺害の為にT-800が送られる
サラ・コナーを守る為にカイル・リースが送られる
(ターミネーター)
1985年2月28日 ジョン・コナー誕生
1994年 ジョン・コナー殺害の為にT-1000が送られる
ジョン・コナーを守る為に再プログラムされたT-800が送られる
(ターミネーター2)
1997年8月29日 スカイネットと人類間の核戦争勃発(審判の日)
※ターミネーター2により運命が変わり発生せず
1998年 T-800(カール)によりジョン・コナーが殺害される
現代(2019年) ダニエラ・ラモス殺害の為にRev-9が送られる
ダニエラ・ラモスを守る為にグレースが送られる

 

また、「ターミネーター」から「ターミネーター ニュー・フェイト」までの描写から以下のような前提があることが分かります。

前提条件
  • 「ターミネーター ニュー・フェイト」で、未来から来たグレースはスカイネットを知らない
  • スカイネットによる審判の日が発生しなかった
  • スカイネットが誕生しなくなっても、T-800が存在し続けている為、ターミネーターの世界ではタイムパラドックスによる存在消滅は発生しない
  • 「ターミネーター ニュー・フェイト」で登場するT-800は「サイバーダインシステム101型」と言及している為、スカイネット製で間違いない

 

これらの情報を総合すると、新たなT-800が送り込まれたのは、ターミネーター2の途中、それも終盤辺りである可能性が最も高いと考えます。

溶鉱炉にT-800が沈んだ後では、スカイネットが誕生しない為T-800を送り込めなくなります。かといって、ターミネーター2より早い段階で送り込まれていたら、T-1000より先に接触していたはずです。

また、ターミネーター2の序盤で送り込まれていたら、T-1000と協力して襲ってきたと考えられる為、ターミネーター2終盤だと考えられるのです。

 

「ターミネーター ニュー・フェイト」の描写から、ターミネーター2」の後、サラ・コナーとジョン・コナーは全米で指名手配され、メキシコに逃れていたようです。

身分を隠して生活していた為に、T-800がジョン・コナーを探し出して殺害するまで数年かかったのでしょう。

 

T-800 驚異の学習能力

「ターミネーター2」に登場したT-800は、学習機能の制限を取り除いた後、人間が泣く理由を理解するほど高い学習能力を見せました。

しかし、「ターミネーター ニュー・フェイト」に登場するT-800はその更に上を行きます。

 

T-800

「ターミネーター ニュー・フェイト」では、ジョン・コナーの抹殺という任務を完了した後、20年以上も人間に溶け込んで生活した結果、カールという名前で人間の女性と子供と共に家族のように暮らしています。

人間に対する愛を理解したり、ジョン・コナーを殺してしまったことを悔いるなど、もはや人間と区別がつかない程感情を学習しています。

人間と見分けが付きにくくなったせいか、犬もT-800に対して吠えなくなっていました。

 

ジョン・コナーを殺害して目的を失った後、人間に溶け込もうとしたのは、T-800が元々潜入用に作られたモデルだったからなのかもしれません。

 

グレースの体にT-800の居場所を刻んだのは誰?

グレース

劇中では、サラ・コナーに送られてくるメールの発信元と、グレースの体に刻まれていた座標が同じということで、T-800の家を訪れていました。

グレースの体に刻まれていた座標は、もし困ったことがあったら頼るように言われて未来で刻まれていました。

座標の情報源は明らかになっていませんが、グレースが未来のダニエラに救われていたことを考えると、ダニエラが座標を刻んだ可能性が高いでしょう。

 

そうすると、なぜ未来のダニエラが過去にT-800がいた場所を知っていたのかという疑問がわきます。

考えられる可能性としては、グレースが元々いた未来では2019年にRev9が送り込まれていない為、T-800が破壊されておらずダニエラと交流があったということです。

T-800のパワーセルは120年保つ為、1994年頃に送られてきたと考えると2042年の未来でも問題無く稼動していることでしょう。

ジョン・コナー殺害を悔いており、人間心理も身につけていることから、対リージョン戦において人間側の味方をしてくれた可能性は高いと考えられます。

 

Rev9は恐ろしいがちょうど良い敵

Rev9

今回の敵ターミネーターは「Rev9」。

今までターミネーターの型番はTから始まるものが多かったですが、今回は敵の親玉がスカイネットからリージョンに変わったことで、命名規則が変わったものと思われます。

 

リージョン製のターミネーターですが、能力としてはT-800とT-1000を合わせたような形になっています。

エンドスケルトンのような内骨格の表面を液体金属が覆う構造になっており、最大の特徴は内骨格と液体金属を分離して、2体のターミネーターとして行動が出来る所。

 

劇中の描写を見るに、分離すると合体時と比較してそれぞれの能力は若干低下するようです。

「ターミネーター2」で液体金属製のT-1000が登場して以来、それ以上に独創性のあるアイデアはなかなか出ませんでした。

その為、どんどん派手な能力が追加される傾向のあった敵ターミネーター(特にT-Xとか)ですが、Rev9は既存特性(エンドスケルトンと液体金属)の組み合わせで、ちょうど良い敵に仕上がっています。

 

味方(T-800、グレース、サラ・コナー)に対して、個々では上回る性能を持っていても、その性能差がそこまで圧倒的ではない為、1対3(ダニエラも入れた場合は4)で上手くアクションシーンが映えるように考えられています。

 

まとめ

「ターミネーター ニュー・フェイト」は、「ターミネーター2」の正統な続編と謳うだけあって、新しい要素を入れつつもターミネーターらしさが随所に見て取れる作品に仕上がっていると感じました。

「運命なんてものはない、未来は自分で作るものだ」

ターミネーター2の名言が、本作でもしっかり生きていました。

 

なんとかRev9の撃退には成功するも、敵の親玉であるリージョンの誕生を阻止出来たわけではない為、今後も新たなターミネーターが送り込まれてくる可能性は高いでしょう。

ラストシーンで、ダニエラとサラ・コナーが向かう先は、きっとリージョンの誕生を阻止する為の道であり、続編を作る余地は十分残されていると思います。

北米での興行成績が、あまりよろしくないというニュースが入ってきていますが、作品の出来自体は良いと思うので頑張ってほしい所です。

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