【前向きに幸せに生きる方法】脳科学は人格を変えられるか?

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あなたは楽観的ですか?それとも悲観的ですか?

もしあなたが私と同じように悲観的な考え方を持っていて、どんどんマイナス思考に陥ってしまうようなら、重要な気付きを与えてくれる本をご紹介します。

 

「脳科学は人格を変えられるか?」、この本で楽観的な性格と悲観的な性格が生じる原因を理解し、楽観的な性格を身につける為の行動を実践すれば、前向きに幸福に生きられるようになる可能性があります。

 

エレーヌ・フォックス (著), 森内薫 (翻訳)

 

「サニーブレイン」と「レイニーブレイン」とは

 

サニーブレインとレイニーブレイン

「脳科学は人格を変えられるか?」の中では、物事の捉え方や生きる姿勢が健康や富、幸福全般を決めるものと考え、それを左右する心の状態を「アフェクティブ・マインドセット」(心の姿勢)と呼んでいます。

「アフェクティブ・マインドセット」は、脳の活動パターンから楽観的な考え方をする「サニーブレイン」と悲観的な考え方をする「レイニーブレイン」の大きく2つに分けられます。

 

人間は進化の過程で、「報奨への接近」と「危険の回避」の両面を発達させてきました。

 

このどちらも人間が生きていく上で重要な能力ですが、以下に示すようにどちらが優勢かによって、アフェクティブ・マインドセットが決まるのです。

「報奨への接近」>「危険の回避」
⇒サニーブレイン

「報奨への接近」<「危険の回避」
⇒レイニーブレイン

 

話は変わりますが、人間には「注意バイアス」というものがあります。これは何に注目するかという心の癖のことです。

街を歩いている時に魅力的な異性を見つけたら、ついそちらを見てしまいますよね。そんな時、注目している異性以外の他の人は、見えていても意識に入っていない状態になります。

 

つまり、人間は同じ物事を経験したとしても、何に注目するかによって感じ方が全く変わってくるということです。

良いニュースと悪いニュースが半々で報道されていても、ある人は「良いニュースばかりだ」と言い、別の人は「悪いニュースばかりだ」ということもあるわけです。

 

その為、ポジティブな物事に注目する「サニーブレイン」の傾向を持つことが、前向きに幸せに生きることに繋がります。

 

何が「サニーブレイン」と「レイニーブレイン」を決めるのか?

「サニーブレイン」は脳の報酬系という部分が活発で、脳の左側の方が優勢であることが分かっています。

一方、「レイニーブレイン」は脳の扁桃体という部分が活発で、脳の右側が優勢であることが分かっています。

 

この違いが何によって発生するのかというと、大きく「遺伝子」と「環境」の2つが関わっています。

 

まず「遺伝子」の側面から説明すると、アフェクティブ・マインドセットには、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質が関係しています。

神経伝達物質とは
脳の中で繋がっている神経細胞の間には、微小な隙間が空いており情報が伝達される際は、その隙間に神経伝達物質と呼ばれる物質が放出され、それを介して情報が伝達されます。

 

分かりやすく言うと、バケツリレーの水みたいな物です。

快感や意欲を伝えるドーパミンや、気分の安定に関わるセロトニンなど、様々な種類があります。

 

神経伝達物質の働きは、それに関わる遺伝子に影響を受ける為、どんな遺伝子を持っているかによって、「サニーブレイン」と「レイニーブレイン」のどちらになりやすいかが変わってきます。

 

次に「環境」の側面ですが、生まれつき「サニーブレイン」になりやすい遺伝子を持っているからといって、必ず「サニーブレイン」になるわけではありません。

 

ミバエという目が白いハエがいます。

このハエの卵をとりまく液体の温度を、25℃から37℃に短い時間上昇させると、赤い目をもったミバエが孵化します。

さらに、この赤い目をもったミバエと普通の白い目をもったミバエを交配すると、その後6世代に渡って赤い目のミバエが生まれました。

ちなみに、赤い目と白い目のミバエでDNAの配列自体は全く変わりません。

 

これはエピジェネティクスという作用で、遺伝子的には全く変わらないのに、環境によって自分だけでなく子供の世代まで特定の資質が受け継がれることが分かっています。

その為、環境によっても「サニーブレイン」と「レイニーブレイン」のどちらになるか影響されるということです。

 

前向きに幸せに生きる為には

前向きに幸せに生きる為には、「サニーブレイン」の傾向を強めることが重要です。

しかし、元々遺伝的に「レイニーブレイン」の傾向がある人で、環境を変えるのが難しい場合でも、諦める必要はありません。

 

人間の脳は、何歳になっても新しい神経細胞が生まれ、神経細胞の配線を繋ぎ直すことが可能であることが確認されています。

(70代の人でも、海馬で新しい神経細胞が生まれていることが実験で確かめられています)

 

つまり、人間の脳は訓練次第で作り変えることが可能なのです。

「サニーブレイン」の傾向を強める為の訓練はいくつかの種類がありますが、一番簡単に取り組めるだろう方法をご紹介します。

認知バイアス修正トレーニング

感情に強く訴える画像をポジティブなものからネガティブなものまで用意し、ポジティブな画像をなるべく素早く選択出来るように訓練する。

 

Androidスマートフォンをお持ちの方は、無料でトレーニング出来るSpot Smileというアプリがあるので、利用してみると良いと思います。

英語のアプリですが、「START」を押したら開始で、表示される写真の中から笑顔の写真を選択してタップしていくだけなので、簡単に理解出来ます。

「RECORD」で規定時間内に何個選択出来たかの履歴が見れるので、自分のトレーニング状況も確認出来ます。

 

「認知バイアス修正トレーニング」は、ポジティブな画像に注目するだけですが、実際に脳の活動を左寄りに移行させ、「サニーブレイン」の傾向を強める効果が確認されています。

自分も「Spot Smile」を使用してトレーニングを続けている所です(規定時間内に選択出来る写真の数が、最初は60代でしたが80代まで増えました)。

 

まとめ

「脳科学は人格を変えられるか?」には、自分が楽観的か悲観的かを確認する為の心理テストも収録されているので、まず自分が「サニーブレイン」と「レイニーブレイン」のどちらなのか確認した上で読み進める事が出来ます。

 

自分は24点満点中、9点でした。

点数が高いほど楽観的で一般的な点数が15点なので、自分はやや悲観的ということになりますorz

 

自分と同じように悲観的な方も、訓練次第で「サニーブレイン」の傾向を強めることが出来ると科学的に証明されています。

前向きに幸せに生きる為に、重要な知識をぜひご覧になってみて下さい。

 

エレーヌ・フォックス (著), 森内薫 (翻訳)

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