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「限りなく黒に近いグレーな心理術」という本を読みましたので、ご紹介します。
日常の様々なシーンに潜む、相手をあやつる心理術についてショートストーリー形式で紹介されています。
ショートストーリーをふむふむと読み進めた後に、使われていた心理術のネタばらしをされて、「そんな手が使われていたのか!?」と驚くこと請け合いですよ。
目次
グレーな心理術とは
「限りなく黒に近いグレーな心理術」の冒頭に記載されていますが、グレーという色には一般的に
- 控えめなイメージを与える
- 周囲に自然に溶け込む
- 周囲を引き立てる
という3つのイメージがあると言われています。
そこから、「周囲に自然に溶け込んでいて、誰もそれと気づかないとても控えめであるにもかかわらず、限りなく黒に近い強力な成果を引き出す心理術」を「グレーな心理術」と定義しています。
「グレーな心理術」は「誰もそれと気づかない」という所がポイントで、心理術に詳しくないとそれを使われていても操作されている方は何も違和感を感じません。
むしろ、相手に都合よく動かされているのに、相手のことを「良い人」だと思ってしまうほどです。
自分が「グレーな心理術」を使うかどうかは別として、こういった心理術があるという事を理解するだけでも、人に騙されて損をすることは確実に減るでしょう。
ショートストーリー形式だから理解しやすい
「限りなく黒に近いグレーな心理術」は「グレーな心理術」をショートストーリー形式で紹介する本です。
以下3点の理由から、ショートストーリー形式を採用しています。
- 読みやすく記憶に残りやすい
- 心理術は組み合わせた時に真価を発揮するが、その組み合わせを学びやすい
- 人を動かすのに難解な理論やテクニックは要らないということを理解しやすい
心理学の技術や理論を説明する難しい本を読んでも、具体的な場面が思い浮かばない為、なかなか理解しにくかったり、知識としては知っていても活用法が思いつかなかったりすると思います。
その点、「限りなく黒に近いグレーな心理術」はショートストーリー形式で実際に心理術が使用されている場面を伴って紹介されますし、複数の心理術を組み合わせて使う様子も分かりやすくなっています。
ショートストーリーの題材も、下表のように幅広いシーンやエピソードが含まれており、「こんな経験ある!」という方も多いと思います。
紹介される主な心理術
「限りなく黒に近いグレーな心理術」で紹介される主な心理術には以下のようなものがあります。
(紹介しているのは、あくまで一部で他にも様々な心理術が登場します)
- ゴルディロックス効果
- 返報性の法則
- 混乱法
- 社会的証明
- クロスセル
- コントラストの原理
- ローボール・テクニック
- ハロー効果
- サンクコスト効果
- 権威効果
上に挙げた心理術は、様々なエピソードで繰り返し登場します。
つまり、それだけ日常の中で繰り返し使用されている心理術ということです。この辺りの心理術を理解するだけでも、いつの間にか人に操られることをかなり防ぐことが出来ます。
「返報性の法則」については、下の記事でご紹介している本でも詳しく紹介されているので、合わせて読むとより理解が深まりますよ。

まとめ
繰り返しになりますが、「限りなく黒に近いグレーな心理術」は「グレーな心理術」をショートストーリー形式で紹介している本です。
ショートストーリー形式になっている為、具体的に使用する状況や、複数の心理術を組み合わせる様子も理解しやすくなっています。
登場するエピソードには、一般的に詐欺と呼ばれるものも含まれている為、この本で得た心理術の知識を使用する際はご注意下さい。
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