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「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督を努めた津田大介が、ラジオ放送にて以下のような主張を行いました。
- 「あいちトリカエナハーレ」の展示は「明確なヘイトスピーチ」であり違法である。
- 「あいちトリエンナーレ」の展示は「日本人へのヘイトスピーチ」には当たらない。
- ヘイトスピーチ解消法の対象は、本邦外出身者であるから「日本人へのヘイト」はヘイトスピーチに当たらず、「朝鮮人へのヘイト」はヘイトスピーチである。
実際の発言内容は下記動画を参照下さい。
要するに津田大介は
「日本人に対するヘイト」は法的に禁止されていないが、「朝鮮人に対するヘイト」は法的に禁止されているから、あいちトリカエナハーレの展示はヘイトスピーチである、ダブルスタンダードではない。
と主張しています。
しかし、この主張は明確に間違っています。
ヘイトスピーチに定まった明確な定義はありませんが、おおよそ「人種、国籍、思想、性別、障害、職業、外見など、自分から主体的に変えることが困難な事柄に基づいて、攻撃、脅迫、侮辱する発言や行動」のことを指します。
ヘイトスピーチ解消法は、その内「本邦外出身者に対するもの」に対して規定しているのみであり、ヘイトスピーチ全体の極一部を対象としているに過ぎません。
ヘイトスピーチを模式図として表すと上の図のようになります。
日本人に対するヘイトである「あいちトリエンナーレ」は、ヘイトスピーチ解消法の対象外ですが、ヘイトスピーチであることに違いはありません。
「ヘイトスピーチ解消法」の対象外だから、「日本人に対するヘイト」はヘイトスピーチでは無いという主張は、明らかな暴論としか言いようがありません。
名古屋市は、「あいちトリエンナーレ」の展示内容を事前に市へ説明する際に、反対されないよう詳しい内容を説明しなかったとして、津田大介に対して法的措置を講じる方向で調整を進めているとのことです。
法的に問題無いと主張する津田大介が、名古屋市から訴えられた際にどのような対応を取るのか、注目していきたいと思います。
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